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全陶連は粘土瓦製造業における中小事業者の改善発達、経営の安定、合理化を図ることを目的とした団体です。

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粘土瓦の歴史と種類

粘土瓦の歴史

日本における粘土瓦の歴史は古く、日本書紀には今から1400年前の西暦588年に百済が日本に対して4人の瓦博士を献上したとの記述があります。
その後、日本では寺院、城などの屋根材として使用され始めましたが、江戸時代の明暦の大火により町の防火の面から武家屋敷等住宅でも使用され始めたといわれています。一般市民の住宅に用いられたのは明治以降で、粘土瓦の本格的な工業生産は昭和20年代に始まり、その後全国で粘土瓦が普及していきました。

※粘土瓦とは・・・
粘土瓦とは、粘土(岩石が風化してできた粘性のある土)を瓦の形状に圧縮成形して乾燥後に1,000〜1,250度程度の高温度で焼成して得られる建築資材です。
瓦は居住者から見えにくいところにあることから、ふだん、身近に手にとって見る機会が少なく一般消費者側にとってなじみが薄いのが現状ですが、私たちが住んでいる住宅の屋根に乗っている瓦は、住宅を風雨、日光、太陽熱から守るといった重要な役割を果たしています。


各種瓦の紹介


「J形」は、伝統的な和瓦の系譜を受け継ぐデザインです。社寺・城郭・茶室など日本建築が培ってきた屋根瓦の伝統美を基本モチーフとし、明治以降に流入した西洋建築のアイデアや工夫を積極的に採り入れ、今日見られる多彩なJ形の世界を形成してきました。
在来工夫やプレハブなどの一般住宅はもとより、役所・学校・ホテルなどのコンクリート建築でも多彩採用され、[現代建築]にかかせない屋根瓦となっています。
 

いぶし瓦は釉薬を使わず、焼成したあとに空気を完全に遮断、「むし焼き」にする燻化工程が特徴です。このときLPGなどで素地表面に銀色の炭素膜を形成させます。
釉薬を用いず、素焼きにしたり、金属酸化物を原料に練り込んだり、窯内の雰囲気を酸化、還元などコントロールすることで独特の窯変色を出す瓦は、いぶし瓦と同じ無釉系でも燻化工程がなく、無釉瓦として区別します。


 

「F形」のFは、平面を意味するフラットに由来します。Fの名の通りJ形瓦の基本である山と谷の凹凸をなくした平板状のデザインが特色で、その平面形状を活かして凹凸や波形をあしらった洗練きれたデザイン感覚の瓦が多数製品化されています。
また、F形には鬼瓦など特殊な役物瓦が少なく、全体の印象としてはすっきりとした西洋感覚あふれるモダンな屋根に葺きあがります。


 

「S形」は、西洋建築とともに移入されたデザインで、「S」はスパニッシュに由来します。
かつてのスパニッシュ瓦は、日本の本葺き瓦のように、山と谷が別々の瓦で構成されていました。そのスパニッシュを改良したのがS形で、山と谷が一体となった一枚の瓦で形成されます。その結果、施工性・コストパフォーマンスなどが著しく向上しました。

瓦の主な産地

淡路瓦工業組合 愛知県陶器瓦工業組合 石州瓦工業組合

上記の産地の他に次の会員で製造、販売しておりますのでお問い合わせください。
  北陸粘土瓦工業会 〒932-0124 富山県小矢部市蓑輪4888番地 [TEL]0766-61-2572


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